天鼓道場 Dojo Tenko


「無 ~ 創造」

Essay

「初心不忘」

End of December 2006,

「 初心不忘 」

振り返る 2006 - 日豪交流年師走 ~ 御礼挨拶 ~

多文化国家オーストラリア。イギリス移民をルーツに多くのヨーロッパ系移民、中近東、アジア系の移民など多種多様な背景を持つ人々が住む国。

一つのイメージでは捉えきれないオーストラリアの姿がある。

記憶に新しい聖地“ Uluru ”で先住民アボリジニとの交流があったのは本年 9 月の事である。

2005 年 11 月 10 日付、「御諏訪太鼓“天鼓”ツアー」企画が日豪交流年実行委員会、在シドニー日本総領事館(吉本領事)より「 2006 年日豪交流年」正式認定事業としての認定通知を受けた。(認定番号 :0036 )

本年 2 月 4 日の Darling Harbour ・ Tumbalong Park での日豪交流年オープニングイベント、「夏祭り in Sydney 2006 」を初っ切りに幕を開けた。

その翌日 5 日、“太鼓虎夢(タイコドラム)”( The University of Tasmania Taiko Society )に会う為、タスマニアへ飛ぶ。彼らチームの何人かは過去に御諏訪太鼓会館宗家を訪れている。今回のコンサートでは御諏訪の曲を演奏された。私はゲストとして会場入り。彼らの御諏訪の曲はオリジナルというより U.S 田中先生の編曲影響をもろに模倣している。友人でもある太鼓奏者 Art Lee からであろう。御大ゴッドファーザー田中先生から“許”をもらったのか頭を過(ヨギ)るが。殊(コト)に“仁義”道を守っているのか正直半信半疑だ。

「夏祭り in Sydney 2006 」、その時の模様が「 NHK ニュース」で流れたという。

御諏訪太鼓宗家が偶然ニュースを見て私を発見する。

「いやー、出てたでな ! 見たでな !! 映ってたでな !!! 」と気合を入れ言われた。

後(ノチ)に話を聞き自分は事実を知った。( Sydney 領事館より VTR を頂いた。)

(この調和的流れに必然性を感ず。)

そこで、“交流年”というイヴェントという枠組みの中でも、地域を越えた交流を図ろうと「鼓訓“ふれ愛”太鼓」を自分のテーマとした。

そして、「豪一人旅奏放浪記」が始まった。 (“豪旅路 2006 ”は Essay を参照。)

最強の軍旗、孫子兵法「“風林火山”」

疾如風(ハヤキコト“風”ノゴトク)徐如林(シズカナルコト“林”ノゴトク)

侵掠如火(シンリャクスルコト“火”ノゴトク)不動如山(ウゴカザルコト“山”ノゴトシ)

生粋の日本人による日本太鼓道の表現、太々神楽“御諏訪太鼓”の背景、歴史的テーマを醸し(カモシ)出す風景との調和に突き動かされる流れがあった。

今年 5 月シドニー( Neutral Bay )~メルボルン( Templestowe )間の約 900km (往路 1800km )を車で走った。その時もセダン後部座席に太鼓を乗せていた。古流一匹狼、癖の強い性格。厳格極まりない。だが、筋は通した。正統空手道冥利に尽きる。全ては生い立ちにある。あなたは善くも悪くも孤高(ココウ)の人だ。古流大兄、常寂しさは隠せませんでしたね。先日久々に声を聞きました。又、いつか再会できますよ。この方、自分の主催スポンサーでもあった。

滞在時、目の前で見事な包丁さばきを披露、 伊勢海老とアワビの活け造り 頂戴(チョウダイ)しました。最高でした。



余、風の吹くままに生き行く、ちょっとした動きに変化万別の流れがある。

人生の実在感、幸福感とは絶えず進歩している事に本当の意義がある。(合掌)

唯一、会場を予約し本年 11 月に予定されていた、モナッシュ大学( The Alexander Theatre on the Clayton Campus of Monash University, VIC )での“日本伝統文化祭”が諸事情により実施出来なかった。(キャンセルもやむ得ない事情。)

ここでは鼓玄正派源流御諏訪太鼓家元、小口大八宗家が演奏する予定であった。

こんな事もあったが、宗家を始め全国御諏訪太鼓連合会また関係者皆様のお世話を仰ぎ、「御諏訪太鼓保存会」の一員、弟子として動いた一年。

「御諏訪太鼓“ふれ愛”交流: Workshop 」を通じ多くの子供達の笑顔に触れ、接し、励まされ、大変意義のある一年を送ることが出来た。

ここで改めて豪州各地で出会った多くの方々の御好意に感謝申し上げます。

「やー、やー、関口君にはこれを・・・・・やー、これ、これ。」一枚の色紙。

この力強い筆使い。鼓訓“飛龍”とは別の銘。心に刻みつけておく戒めである。

日豪交流年に於ける御諏訪太鼓の響は、 「初心不忘」 という感動を以って終わる。



現実の中、無限の進行と深化転換の途(道)が開く。

合掌

南無諏方法性上下大明神

鼓玄正派源流御諏訪太鼓流

御諏訪太鼓保存会

関口達夫



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